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住宅に潜むダニを放っておくと、かゆみだけでなくアレルギーなどの健康被害を引き起こします。
一度ダニに刺されたら、周囲には1000匹を超えるダニがいるというデータが一般的。
ダニの繁殖が一番多いのは、湿度の高い6月〜8月です。
しかし、その他の時期も適切な対策が不可欠。
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この記事では、ダニの繁殖時期や季節ごとの対処法について詳しく解説。
駆除後の予防法もご紹介するので、根本からダニ問題を解決できるようになります。
タップできる目次
ダニの繁殖は6月~8月が最盛期
ダニは年間を通して室内に生息していますが、繁殖のピークは6月~8月ごろです。
梅雨以外にも被害が出やすい時期があるので、気候に合わせた対策を行いましょう。
梅雨時期はダニの繁殖条件が揃う
梅雨の6月〜7月は、ダニの繁殖に最適な季節です。
ダニは、25℃程度の温度と65%の高温多湿の環境を好むため、日本の梅雨はダニにとって理想の時期。
- 高温多湿
- 餌がある
- 身を隠せる場所がある
ダニは人の垢やフケなども餌にしているので、住宅の中なら食べ物に困りません。
中でも、布団やカーペットなどの布製品は繊維が密集しておりダニにとっては身を隠しやすい場所です。
梅雨時の室内はダニの繁殖条件を満たした環境となり、一年で繁殖がピークに達します。
ダニに刺されやすくなるのは7~9月
ダニ繁殖のピークは6月~8月ですが、実際に刺されやすくなるのは少し遅れた7月~9月。
人を刺すツメダニは、ヒョウヒダニなど人を刺さないダニを餌として増えるためです。
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そのため、ダニに刺される被害は繁殖のピークから少し遅れて発生し始めます。
ダニアレルギーは8月~10月に増える
夏から秋にかけて、室内で繁殖したダニの死骸やフンをアレルゲンとして、アレルギーの発生が増加傾向に…。
特に9月頃になると、乾燥して細かくなったアレルゲンが空気中を舞いはじめます。
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結果として、8月~10月にかけてダニアレルギーの症状が増えていきます。
家の中でダニが繁殖しやすい場所No.1は布団
画像引用:東京都健康安全研究センターセミナー資料
家の中でダニの繁殖が一番多い場所は布団です。
布団は私たちが毎日使うもので、寝ている時の汗の量も大量。
密封された空間で湿度がたまりやすいため、ダニの繁殖が進みやすい環境と言えます。
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東京都健康安全研究センターの調査結果にある通り、圧倒的にダニが潜んでいる可能性の高い場所が布団です。
特に子供は代謝がよく汗をかきやすいため、お子さんの布団には注意してください。
畳やじゅうたんなど敷物にもダニは繁殖しやすい
画像引用:東京都健康安全研究センターセミナー資料
布団が圧倒的に多いですが、意外に畳やじゅうたんもダニが潜みやすい環境です。
ずっと敷きっぱなしになっていることから、湿度がたまりやすいことが大きな原因であると言えるでしょう。
分厚いカーペットなどは通気性も悪く、ダニにとっては住みやすい場所になります。
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休みの日だけでもめくっておいて、風を通してあげると繁殖は抑えることができます。
畳に関しては簡単に外せないので、窓を開けるなどして定期的に換気してください。
季節や時期に合わせたダニ対策が必要
ダニによる被害がシーズンによって異なるように、必要なダニ対策も時期に応じて行いましょう。
駆除と予防は同時期にはできないため、時期ごとに順番にやっていくことが大切です。
時期ごとに必要な対策を紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
年中使える効果的な対策は、ダニ捕りシートを設置することです。
設置しておくだけで、生きたダニをそのまま生け捕りにすることができます。
ダニが好む誘引剤が入っているため、ゴキブリホイホイのような感じで簡単。
アレルゲンの原因となるフンや死骸が残らないところもおすすめポイントです。
布団は季節問わずダニ対策が必要
暖房器具の発達した近年は、冬場であっても室内のダニは死滅せず生息しています。
特に布団は餌となる垢やフケがつきやすく繊維が密集しているため、ダニが生息しやすい環境です。
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布団クリーナーや乾燥機などを使って対策しつつ、シーツなどもこまめに交換することでダニの繁殖を抑えられます。
羽毛布団などは、布団専門のクリーニング業者に任せましょう。
【春】5月~6月はダニのさらなる繁殖を防ぐ
湿度の多いジメジメとした室内は、ダニが生息する上でとても快適な環境。
そのため、梅雨時期を控えた5月~6月はダニ繁殖の予防が重要です。
- 寝室をこまめに換気する
- 梅雨に備えて湿気対策をしておく
- 週に一度はシーツを交換する
ダニ捕りシートは効果が出るまで時間がかかるので、この時期にセットしておくと安心です。
この時期にきちんと対策を取っておけば、梅雨時期が来てもダニの大発生を防げます。
ダニ捕りシートなら、ダニ研究20年の実績があるダニ捕りロボが今一番売れている人気商品。
ソファーや布団の下に設置するだけで、死骸を残さずダニを殺せる便利グッズです。
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【夏】7月~8月は増えたダニの駆除をする
梅雨から夏にかけてダニの繁殖が活発になってくる時期は、すでに増えてしまったダニを駆除しましょう。
特に夏場は汗をかくので、意識しておかないとダニの繁殖スピードも増えてきます。
- 布団乾燥機などで高温にする
- 高温洗浄でダニを死滅させる
- ダニ駆除スプレーを使う
また、シーツなどの綿製品ならスチームアイロンで高温にすることで、駆除の効果が期待できます。
しかし、絹やポリウレタンなどアイロンに適さないものもあります。
事前に素材を確認した上で、対策を行いましょう。
【秋】9月~10月はアレルゲン(死骸やフン)を完全に取り除く
ダニを原因としたアレルギー症状が出始める9月~10月にかけては、室内のアレルゲンを取り除くことに注力しましょう。
メインの対策は、死骸やフンの掃除です。
- 布団クリーナー等で寝具を掃除する
- 押し入れやカーペットにも掃除機を
- 寝具カバーや布団は洗っておく
また、「防ダニカバー」をかけておくことで、寝具にたまったアレルゲンからの影響を防げます。
【冬】12月〜2月は暖房器具にダニがいないか確認
冬場でも布団はもちろん、暖房器具には注意してください。
暖房器具の中でも特に気を付けたいのが、こたつです。
こたつは長時間人がいるため、汗やゴミが落ちやすくダニにとって住みやすい場所になります。
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冬でもこたつの中は快適なので、ダニにとっても同じことが言えます。
汗をかいて湿気がたまるとダニの繁殖の危険もあるため、こたつのダニ対策についても知っておきましょう。
場所別にダニの駆除方法をご紹介
寝具をこまめに天日干しするなど、自宅でできるダニ対策には様々な方法があります。
その中でも、簡単にできて効果が見込める方法をいくつかご紹介。
ダニ駆除は想像以上に時間がかかるため、早いうちからやっておくと安心です。
駆除する方法を解説しますが、大前提としてダニ駆除後の掃除機がけは必須と覚えておいてください。
ダニのフンや死骸が残ったままだと、アレルギーの原因となります。
せっかく駆除したのにアレルギー症状を発症していたら意味がありません。
シートタイプでダニを捕獲する
一番簡単にできる対策が、ダニ捕りシートによる駆除。
ダニ捕りシートは布団やカーペットの下に設置するだけでOKです。
シートの中にダニの誘引剤が入っていて、そこでダニを生きたまま生け捕りにします。
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- 設置して待つだけ
- 誘引剤に有害物質を使っていない
- 死骸やフンごと取れる
ダニ駆除だけでなく、予防としても使えて一石二鳥です。
フンや死骸を残さず駆除できるため、アレルゲンの除去作業が省けるところも魅力。
いろいろあるダニ捕りシートの中でも、ダニ捕りロボが一番よく売れていて実績があります。
設置するだけでいいので、時間をかけずにダニの駆除ができて便利です。
実際に6ヶ月間使ってみた感想や効果については、こちらの記事に詳しくまとめました。
参考 【効果ない?】ダニ捕りロボを実際に使った素直な感想・使い方をレビュー
羽毛布団や大量のぬいぐるみはクリーニングへ出す
一般的なクリーニングでは、布製品を水洗いした後に高温の乾燥機にかけます。
ダニの駆除とアレルゲンの除去をすぐにできるところがクリーニングの強み。
布製品の中でもダニが繁殖しやすい布団や多量のぬいぐるみなどは、定期的にクリーニングに出すと安心です。
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リナビスは全国対応で無料集配可能な宅配クリーニング業者です。
5点パックでも、1点あたり1500円でクリーニングができます。
季節の切り替えのタイミングと重なれば、ぬいぐるみでもお得にクリーニング可能。
5点もないという方は、ネクシーを使えば問題ありません。
ネクシーなら、1点からでも宅配クリーニングができます。
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ダニの繁殖を抑えるために湿気対策もしておく
高温多湿の環境を好むダニは、湿度が55%を下回ると活動ができなくなります。
そのため、湿気対策は不可欠です。
特に、布団は寝汗など湿気がたまりやすいので、定期的な湿気対策が必要。
- こまめに天日干しをする
- 布団乾燥機で乾燥させる
- 年に1度は丸洗いする
ふとんリネットは、布団専門の宅配クリーニング業者。
送料無料で布団の宅配クリーニングが依頼できます。
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キャンペーンも定期的にやっているので、お得に利用可能。
羽毛布団など洗えないものはクリーニングが便利です。
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ダニの繁殖を抑える予防と対策
ダニの繁殖を抑える予防策についてもご紹介しておきます。
全てに共通するのは、ダニが嫌がる環境を作ることです。
ダニが住みにくい環境を作れば、ダニの繁殖は最低限に抑えられます。
お部屋内のダニ繁殖防止の対策をまとめました。
部屋を定期的に換気して湿度を下げる
一番手っ取り早く効果がある方法は、部屋の換気です。
ダニはジメジメとした湿度のある環境を好みます。
そのため、窓を締め切っていると湿度がたまりダニが住みやすい条件になってしまうのです。
さっと窓を開けておくだけでも換気はできます。
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窓を開ける時、できれば風が通るように抜け道を作ってあげるとさらに効果的です。
風が入って抜けていくような位置の窓を開けるようにしてください。
部屋を掃除して洗濯できるものは定期的に洗う
換気と同じく簡単でかつ効果的な予防策が掃除です。
湿度を下げてダニが住みにくい環境を作ることも大切ですが、ダニの餌を減らすことも有効。
部屋の中には髪の毛やゴミ、汗をかいた皮脂などダニの餌がたくさんあります。
これらのダニの餌は、定期的に掃除機がけすることで除去できますよね。
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毛の長いじゅうたんは繊維の奥にダニが隠れていることが多いです。
そのため、さっと掃除機をかけただけではダニの駆除はできません。
布団など家でも洗えるものは洗濯しましょう。
家の乾燥機能だとダニの殲滅効果は薄いので、リセットしたい場合はクリーニングを利用してください。
クリーニング業者の乾燥機は高温で乾燥するため、確実に繊維の奥に潜むダニを殺せます。
布団やじゅうたんを敷きっぱなしにしない
布団やじゅうたんをそのまま敷きっぱなしにすることは避けてください。
できることなら布団は毎日、じゅうたんも週に1回くらいはめくっておきましょう。
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部屋の換気と同時に、布団やじゅうたんをめくっておくとベストです。
布団を万年敷きっぱなしにすると、カビの原因にもなります。
カビが生えてしまうということは、それだけ湿度が高いというサインです。
マットレスに比べて通気性のある畳でもカビてしまうので、フローリングでも気を付ける必要があります。
敷き布団はアレルギー対策でダニの死骸を掃除する
敷き布団はダニの死骸が残りやすい場所なので、念入りに掃除機をかけましょう。
ダニの死骸を吸い込むとアレルギーになる可能性があります。
布団に掃除機をかけることで、ダニの死骸を減らすことは可能です。
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普通に掃除機をかける感覚でいると、取り残しが出てしまいます。
同じ場所を10秒ほどかけるくらいで、時間をかけて掃除機がけすれば確実です。
ダニの繁殖が影響を及ぼす健康被害
住宅には様々な種類のダニが潜んでいます。
ダニが繁殖したまま放っておくと、アレルギーをはじめとした健康被害の原因に。
室内に出るダニの種類や健康被害について知った上で、適切な対策をとりましょう。
住宅に潜むダニの種類と特徴
一口に「ダニ」といっても、住宅には4種類ほどのダニが潜んでいます。
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まずは、住宅に生息するダニの種類についてご紹介します。
ヒョウヒダニ
- 住宅の至るところに生息
- 高温多湿を好む
- 死骸やフンがアレルギーの原因に
年間を通してみられ、住宅にいるダニの7割~9割を占めるのがこのヒョウヒダニ。
人の垢やフケ・汗が1gあれば、およそ300匹ものダニが生息できると言われています。
温度20℃~30℃・湿度60%~80%程度の蒸し暑い環境を好むので、繁殖を防ぐには湿気対策が重要です。
コナダニ
- 食品の中や畳で繁殖する
- 繁殖すると粉っぽく見える
- 繁殖を抑えるには湿度対策が重要
コナダニは、梅雨時から秋口にかけて旺盛な繁殖力で増え始めます。
人を刺さない種類のダニですが、人を刺すツメダニの餌に!
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そのため、ダニに刺される被害を防ぐにはコナダニを増やさないことも重要です。
食品から繁殖することもあるため、食べこぼしなどには気をつけましょう。
ツメダニ
- 他のダニや小さな虫を捕食する
- 刺されると腫れやかゆみが出る
- 症状は一週間ほど続く
餌となるコナダニやヒョウヒダニが大量に発生した場合に、それを捕食するツメダニも発生します。
基本的に人の血は吸いませんが、まれに間違って人を刺すことがあるため要注意。
イエダニ
- ネズミや鳥に寄生
- 夜に皮膚が柔らかい部分を刺す
- 6月~9月にかけてが繁殖のピーク
イエダニは人間を刺して血を吸うこともあり、その際に感染症を媒介する恐れもある危険なダニ。
ネズミに寄生していることが多いので、家の中でネズミを見かけた場合は注意が必要です。
ネズミの駆除と併せてイエダニの駆除も行いましょう。
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ダニは目に見えないので、刺されるまで気づかないこともしばしば。
あとで、正しい駆除方法もご紹介するので参考にしてくださいね。
ダニがもたらす健康被害
ダニによる被害で一番多いのが「刺咬症(しこうしょう)」です。
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ダニによる刺咬症が発生すると、わき腹や太ももなど皮膚が柔らかい場所に、強いかゆみを伴うブツブツが出ます。
また、ダニによる刺咬症で特に警戒が必要なのが、ダニが媒介する感染症です。
例えば、ネズミを通じて室内に入ってくるイエダニは「リケッチア症」や「ペスト」などの病原菌を媒介します。
感染症を媒介するダニの一つにマダニがいます。
基本的には屋外に生息していますが、ペット等を通じて室内に入り込むことがあり、ツツガムシ病やライム病を媒介します。
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死骸やフンが原因になる病気
健康に害があるのは生きているダニだけではなく、死骸やフンも同様です。
ダニの死骸やフンは、様々なアレルギーを引き起こすアレルゲンとなります。
- アトピー性皮膚炎
- 気管支喘息
- アレルギー性結膜炎
- アレルギー性皮膚炎
そのため、ダニ対策を行う際は「ダニを死滅させる」だけではなく「死骸やフンなどのアレルゲンを取り除く」ことが重要です。
ダニの繁殖時期に合わせた駆除方法【まとめ】
ダニは私たちが知らない間に、繁殖しています。
梅雨時期以外でもダニは存在しているので、駆除とそのあとの予防までセットでやっておくと安心です。
忙しくてなかなか時間が取れない方は、ダニ捕りシートを使ってみてください。
ダニの駆除はもちろん、フンや死骸が残らないのでアレルゲン対策もOKです。
刺される前の早めの対策を心がけてくださいね。