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ダニは4~5万もの種類があると言われていますが、その中で室内にいるダニは5種類ほど。
それぞれ、生息場所や繁殖時期、駆除方法が異なります。
この記事では、家の中にいるダニの種類や特徴、ダニ駆除の有効な対策と予防法をまとめました。
ダニアレルギーがある小児喘息の息子を持った私が実際にやって効果があったやり方をご紹介します。
タップできる目次
家の中に潜むダニの種類と特徴
家の中にいるダニは4種類です。
マダニは屋外に生息していますが、ペットや人間にくっついて家の中に入ってくることも…。
ここでは、マダニを含めた家の中にいるダニの種類や特徴をご紹介します。
日本国内で一番生息が多いチリダニ
チリダニは家の中にいるダニの80%を占めています。
ヒョウヒダニとも呼ばれており、生息する数も多いのが特徴。
チリダニの主な特徴
- 死骸やフンがアレルギーの原因となる
- 人を刺さない
- 大型ダニの餌となる
乳白色で、大きさは0.3mmなので肉眼では見えません。
人を刺すことはありませんが、他のダニの餌となるため、定期的な駆除と予防が必要です。
チリダニの駆除方法はこちら。
ダニを主な餌とするツメダニ
ツメダニは、0.5~0.8mmの大きさの淡い黄色~オレンジ色をしており、梅雨から秋にかけて活発に活動します。
家にいるダニの0.5~1%しかいませんが、人を刺すのでやっかいです。
ツメダニの特徴
- 人を刺す
- ダニやチャタテムシを食べる
- 8、9月に特に増える
ツメダニは積極的には人を刺しませんが、触ると偶発的に刺します。
刺されると痛み、かゆみ、腫れが生じたり、他の病気を媒介したりすることも…。
他のダニを食べるので、チリダニが増えるとツメダニも増え、ダニの被害が拡大します。
ツメダニの駆除方法はこちら。
食品に繁殖しやすいコナダニ
コナダニは、0.3~0.4mmの半透明のダニです。
肉眼ではわかりませんが、大量に発生すると白い粉のように見えることもあります。
コナダニの特徴
- 食品や薬品、わらを食べる
- 低温に強く、寒くても死なない
- ツメダニの餌となる
コナダニは直接的には人に被害を及ぼしませんが、ツメダニの餌となります。
コナダニが増えるとツメダニが増え、刺されることが増えるので注意が必要です。
コナダニの駆除方法はこちら。
ネズミや鳥に寄生するイエダニ
イエダニは、6月〜9月に活発に活動する白いダニです。
普段はネズミや鳥に寄生していますが、人に移動して吸血することがあります。
イエダニの特徴
- 0.75~1mm大で肉眼で確認できる
- ネズミや鳥に寄生する
- 冬も活動する
イエダニは寒さに強く冬でも活動するので、冬にダニに刺された場合はイエダニの可能性が高いです。
新築の家でも床下や施行中の段階でネズミが入り込んでいると、イエダニが繁殖する可能性はあります。
イエダニの駆除方法はこちら。
屋外に生息する大型のマダニ
マダニは春から秋にかけて活発に活動する、焦げ茶~黒色のダニです。
人に取り付いて吸血する性質を持っており、通常は3~4mmの大きさですが、吸血後は1cmにもなります。
マダニの特徴
- 散歩中のペットや野外活動中に取り付く
- 病原体を媒介する
- 肉眼で確認できる
マダニは家の中にはいませんが、屋外でペットや人間に取り付いて室内に持ち込まれることがあります。
ライム病や回帰熱をはじめとして、さまざまな感染症を引き起こすので注意が必要です。
関連 家で飼っているペットのダニ退治|安心安全に害虫を駆除する方法
肉眼で確認できる場合はダニではなくチャタテムシ
ダニとよく間違えられるのがチャタテムシです。
チャタテムシは畳や障子・古本の上などを動き回る1mmくらいの虫ですが、肉眼で確認できます。
ダニは肉眼で確認することはできないので、目に見えるならダニではなくチャタテムシが濃厚です。
チャタテムシもダニ同様に湿度の高い場所に生息し、寒い場所で生息することはできません。
また、チャタテムシは直接人を刺すことはありませんが、チャタテムシを捕食するツメダニが増えると危険です。
チャタテムシ対策は除湿がメインで、食材の密封保管やカビを発生させないようにすることが大切です。
家のダニが人間にもたらす健康被害
家のダニが人間にもたらす健康被害は、アレルギー症状と感染症の2つです。
ダニに刺されると必ずこの2つの症状が現れるというわけではなく、刺したダニの種類によって現れる症状が異なります。
そのため、どのダニがどの症状をもたらすかを理解して、正しい駆除対策を行う必要があるのです。
アレルギー症状
アレルギー症状を引き起こすのは、チリダニ。
チリダニのフンや死骸はアレルギーや喘息、アトピーの原因となります。
アレルギーが起こると以下の症状が現れるので、注意が必要です。
ダニによるアレルギー症状
- 皮膚や目のかゆみ
- 鼻水
- 湿疹
- 咳
花粉症などのアレルギーは時期が限定されますが、ダニによるアレルギーは一年中起こります。
感染症
マダニに噛まれると、ライム病や回帰熱の他、次の感染症を引き起こす場合があります。
マダニによる感染症
- ツツガムシ病
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- 日本紅斑熱
中でもSFTSに感染すると、発熱、下痢、嘔吐、意識障害、血液障害などの症状が現れ、致死率は6.3%~30%にも上ります。
重症になると命にかかわることもあります。もし、刺されて身体に異変を感じたら速やかに病院へ行きましょう。
家の中にいるダニの生態と繁殖する条件
ダニは種類によって発生する場所は違いますが、繁殖する条件は同じです。
繁殖する条件を満たさないよう心がけると、ダニは増えにくくなります。
ダニの生息場所
ダニが生息している場所を表にまとめてみました。
ダニの種類 | 生息場所 |
チリダニ | カーペット、ふとん、枕、ベッド、ソファ、ぬいぐるみ |
ツメダニ | 畳、カーペット |
コナダニ | 食品(小麦粉の中)薬品、わらの中 |
イエダニ | ネズミ、鳥に寄生 |
家にいるダニの8割を占めるチリダニと、チリダニを餌にするツメダニは、ふとんやカーペットに繁殖します。
そのため、ふとんやカーペットのダニ対策をすると、ダニを追放するのに一番効果があるのです。
ダニが繁殖する条件
ダニは高温多湿を好み、温度が20~30度、湿度が60~80%になると活発に活動します。
また、餌が十分にあることも繁殖の条件のひとつ。
次の場所には繁殖しやすいので注意しましょう。
- ふけや髪の毛が付着した寝具
- 食べこぼしが多いカーペット
場所別の退治方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
家のダニを駆除する方法・予防策
ダニを予防するためには、今からご紹介する3つをすべて行うと効果的です。
全部実行するのは大変!と思われるかもしれませんが、ひとつだけ行っても効果はあまり期待できません。
ダニを徹底的に駆除するために、試してみてくださいね。
ダニ捕りシートで駆除・アレルゲン対策
ダニ捕りシートは吸引剤でダニをおびきよせ、粘着シートで捕獲します。
布団やカーペットの下に敷くだけなので、手軽にダニを予防できるのがメリットです。
また、死骸が飛び散らないので、アレルゲン対策にも効果があります。
ダニ研究20年の実績があるダニ捕りロボが一番人気です。
ダニ捕りロボの特徴
- 誘引剤が天然添加物で安心
- 設置するだけでOK
- 死骸を残さず生け捕りできる
即効性こそありませんが、置いておくだけでダニを根元から駆除することができます。
今いないなら、繁殖する前に今のうちにやっておくべきです。
実際に6ヶ月間使った感想やレビューもまとめたので、参考になさってくださいね。
日頃の換気と湿度管理を意識する
ダニは湿気を好みます。
湿度が60%以上になると活発になるので、湿度を上げないことが1番の対策です。
湿度管理の方法
- 窓をこまめに開ける
- エアコンの除湿機能を使う
- 洗濯ものの部屋干しは避ける
湿度計を部屋に設置して、こまめにチェックしましょう。
布団やカーペットは定期的にクリーニングする
ダニが最も多く繁殖するのは布団とカーペットなので、週に一度の掃除も効果的です。
布団とカーペットの手入れのコツ
- 乾燥と掃除はセットで行う
- 掃除機のフィルターは目の細かいものを
- 布団はたたかない
布団を乾燥させてダニを追放しても、布団に死骸や餌が付着していては意味がありません。
布団を乾燥させた後は、必ず掃除機で死骸や餌を吸い取ってください。
その際に掃除機のフィルターの目が粗いと、せっかく吸い取った死骸や餌が排気と一緒に噴出してしまうことも。
また、布団を干した際にたたくと、死骸や餌がさらに細かくなってしまいます。
布団はたたかずに手や布団たたきでやさしく払った後、掃除機をかけましょう。
羽毛布団や洗う時間がなかなか取れない方は、布団専門のクリーニングがおすすめです。
ふとんリネットなら、無料の宅配キットつきでクリーニングが依頼できます。
防ダニ加工も1000円でできるので、試してみてくださいね。
家にいるダニの種類から知る駆除方法【まとめ】
家の中にいるダニは、ツメダニ、チリダニ、コナダニ、イエダニ、の4種類と、屋外から持ち込まれるマダニの計5種類。
それぞれ生息場所や人に対する被害が異なるので、よく把握しておくことが大切です。
ダニは、湿度が高く餌が豊富にあると増えるため、正しい方法で湿度調整や掃除を行うと繁殖を予防することができます。
効果的な対策をしっかり取ることでダニを追放し、家族をダニの被害から守りましょう。