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エアコンの吹き出し口に現れる、黒い粉のような汚れ。
それはカビです。
何も対策をとらないままエアコンを使い続けると、カビの胞子をまき散らしてしまい、人体に健康被害を及ぼす恐れがあります。
この記事では、エアコンの暖房や送風運転を使ったカビの退治法と対策をご紹介します。
誰でもできる範囲について説明しますので、参考にしてくださいね。
タップできる目次
エアコン内部にカビが繁殖していない場合は送風や暖房運転は効果的
エアコンのカビ防止に送風や暖房運転は効果的ですが、現時点でカビが発生していない時のみです。
すでにカビが発生している場合は、繁殖を抑えることしかできません。
送風や暖房運転はエアコン内部を乾燥させて、内部の湿度を下げる効果があります。
冷房を使ったあとは、エアコン内部と部屋の温度差が出ますよね。
冷房運転を止めると部屋の温度は上がり、冷え切ったエアコン内部も徐々に温度が高くなってきます。
時間が経つにつれて温度差が大きくなり、エアコン内部の湿度がどんどん上がってしまうのです。
エアコン内部だけ湿度が上がるため、カビが繁殖しやすい環境となります。
エアコン内部にカビが繁殖しているか確認する方法
現時点でエアコン内部にカビが生えているかどうかを確認するには、吹き出し口をのぞいてみてください。
ルーバー付近に黒いポツポツがあれば、それは黒カビです。
エアコン内部にカビが生えており、ファンの回転により外までカビが飛んでいる状態になります。
吹き出し口を見て何もないようであれば、現時点ではカビの発生は少ないと考えていいでしょう。
一度ついたエアコン内部のカビ死滅に暖房や送風は効果がない
暖房運転だけで、エアコン内部の菌糸を全て死滅させられるとは限りません。
カビの菌糸は死滅しても胞子は残るため、何度も繰り返す必要があります。
フィルターなどの掃除をしても暖房運転を繰り返しても咳や悪臭が解消しない場合は、プロのエアコンクリーニングに依頼することをおすすめします。
おそうじ本舗なら、エアコンクリーニングの防カビ仕上げが無料で安い値段で依頼可能。
カビ臭を減らすには内部クリーン機能を使う
エアコンは機種によって、内部クリーン機能がついています。
内部クリーン機能は、エアコンの中を乾燥させるためのものです。
冷房や除湿運転をしたあとは、エアコン内に湿気がたまりやすくなります。
そのまま放置しておくと、カビが発生する可能性が高くなるのです。
エアコン内部を乾燥させれば、カビの発生を抑えることができます。
冷房や除湿のあとに送風や暖房運転をしてカビを防ぐ
冷房や除湿はエアコン内でコンプレッサーを使い、急速に冷気を作り出しています。
そのため、部屋の温度とかなりの温度差があり、使い終わったあとはジメジメした状態。
エアコンの中は換気できないので、ジメジメした空気が残ります。
毎回つけ終わった後に分解して乾燥できたら問題ないですが、現実問題無理ですよね。
普段できないエアコン内部の感想をしてくれるありがたい機能なんです。
メーカーや機種によって自動・手動設定が違う
内部クリーン機能は、エアコンメーカーや機種によって異なります。
機種によってついていないものもあり、全てのエアコンについているというわけではありません。
また、自動でする設定になっている機種もあれば、設定が手動の機種もあります。
初期設定でオフになっていることもあるので、お使いのエアコンの取り扱い説明書を確認してみてください。
自動お掃除ロボとの違い
少し前からついている機種が増えてきたお掃除ロボ。
我が家も何も知らずにお掃除ロボ付きのエアコンを買っていましたが、内部クリーンとは少し機能が違います。
結論から言うと、お掃除ロボは正直ない方がいいかなと思うほどです。
お掃除ロボと内部クリーンの違い
- お掃除ロボ → フィルターについたゴミ掃除
- 内部クリーン → エアコン内部を乾燥
お掃除ロボは、フィルターについたゴミや埃を自動で掃除してくれる機能です。
ゴミ取りボックスにゴミを集めるだけで、その後の掃除は結局自分でしなければなりません。
構造が複雑になるため、エアコンクリーニングを依頼する時も割高になってしまいます。
一方の内部クリーンは、フィルターではなくエアコン内部の乾燥が目的。
今からエアコンを買うなら、お掃除ロボつきのエアコンはおすすめしません。
関連 お掃除機能付きでもエアコンクリーニングは必要!理由と依頼時のポイント
エアコンは暖房・送風運転時はカビが発生しない
カビが発生するためには、気温や湿度にある一定の条件が必要です。
エアコンの内部はその条件が揃いやすい環境にあります。
しかし、その環境は変えられるんです。
エアコンの使い方を工夫して、カビが嫌がる空間づくりをしましょう。
エアコン内部のカビの原因は冷房によるもの
エアコンにカビが発生する条件は、次の3つです。
カビが発生する条件
- 20~30℃の気温
- 70%以上の湿度
- ホコリや汚れなどの栄養
ホコリや汚れは、エアコンが空気を吸い込むときに一緒に吸い込まれるだけでなく、隙間からも入りこんで付着します。
気温と湿度の高い6月から9月は、最もカビの発生しやすい時期です。
また、冷房使用中は、取り込んだ温かい空気がフィン(熱交換器)によって急激に冷却されるため、エアコン内部に結露がたまり湿度は90%以上まで上昇。
冷房運転を止めた後も、密閉されたエアコン内部は多湿状態が続くため、ホコリなどの栄養分が湿気を吸収して、カビはどんどん繁殖していきます。
暖房と送風はエアコン内部を乾燥させる
カビは乾燥に弱いため、エアコンで暖房運転させるとほとんどのカビを死滅させることができます。
暖房を30℃に設定して、1時間ほど稼働させてください。
ただ、死滅させることができるのは菌糸のみ。
カビの胞子は乾燥や熱に強く、無酸素でも死滅しません。
繰り返し乾燥させることで、発芽や生育を抑制しカビの発生を防ぐことができます。
1日に1回はしっかり乾燥させるようにしましょう。
冷房後の暖房や送風運転はカビ予防に効果的
冷房使用後は、エアコン内部に結露がたまりやすいもの。
冷房を使ったあとは、ひと工夫するだけでカビの繁殖を防ぐことができます。
効果的な暖房・送風の使い方
- 冷房後に送風か暖房を使う
- 目安は1時間くらい
- エアコン内部を乾燥させる
内部クリーン機能がついているエアコンであれば、自動設定にすることで、冷房運転の後に送風と暖房運転を連続で80分~120分かけて行ってくれます。
エアコンを使わない時期も月1回1時間の送風運転をすることで、カビの発生を抑制することができます。
エアコン内部にカビを生やさないための予防と対策
カビを除去しても、エアコン内部がカビの発生しやすい環境である限り、再繁殖は避けられません。
カビの繁殖を防ぐには、カビが発生する条件をひとつひとつなくしていくことが大切です。
エアコン内部にカビを生やさないための簡単かつ効果的な予防と対策をご紹介します。
定期的にエアコンのクリーニングをする
カビを除去したエアコンの清潔さを長持ちさせるには、定期的なクリーニングが必要です。
とはいえ、エアコンの掃除は時間も手間もかかるもの。
また、自分でできるエアコンの掃除はフィルターなど表面的なものにとどまるため、エアコン内部の汚れまで除去することができません。
エアコンは複雑な構造の電化製品なので、独自のやり方で掃除したり分解したりすると、故障につながる恐れもあります。
送風運転も万能ではなく、カビの発生を抑制できているのかどうかは確認しようがありません。
カビが完全に除去されないまま、エアコン内部にカビを再繁殖させてしまう可能性も…。
家族の健康を守るためにも、1年に1回はプロにエアコンクリーニングを依頼すれば安心です。
エアコン内部に洗浄スプレーをかける
エアコンクリーニングを依頼するのはちょっと…という場合は、セルフメンテナンスを試しましょう。
アマゾンやホームセンターで売っているエアコン洗浄スプレーを使います。
フィルターを外して奥にあるフィンの部分へエアコンスプレーをかけます。
排水管から流れるため液漏れの心配はありませんが、不安な場合はエアコン下に養生しておくと安心です。
洗浄液が乾くまでの間にフィルターを掃除しておきましょう。
最近はくらしのマーケットとかに値段が安い個人業者がたくさん登録しているので、昔ほどエアコンクリーニングは高くありません。
安い業者だと1万円もしないので、探してみるのもアリです。
窓を開けて部屋の換気をよくする
雨の日以外は、窓を開けて空気を動かすようにしましょう。
換気をすることで、室内に浮遊しているホコリや汚れを追い出すことができます。
同時に、部屋にこもった湿気を外に逃すことにもなるので湿気対策にも効果的です。
窓を開けた際に扇風機を窓の外に向けて回すと、より効率的にホコリや湿気を追い出すことができます。
エアコン内部のカビ対策と予防法【まとめ】
エアコンにはカビの発生しやすい条件が揃っています。
しかし、暖房や送風を利用することで、ある程度のカビは予防や除去が可能です。
ただし、素人が全てのカビを取り除くのは難しいことです。
一度繁殖したカビは完全に除去できません。
日常のお手入れとあわせて、定期的に専門業者にエアコンクリーニングを依頼するようにしてください。